DASH(ダッシュ)とは
数千ある仮想通貨のなかで、2018年1月現在、時価総額ランキング12位。
もともとはダークコインという名前でしたが、しばらくして今の名前に変ってます。
その名の通り、取引スピードが速く、高い匿名性を実現しました。
これから、特徴、将来性などについてわかりやすく解説します。
ダッシュの特徴
公開年 | 2014年 |
通貨単位 | DASH |
主な開発者 | エヴァン・デューフィールド |
発行上限枚数 | 2200万枚 |
アルゴリズム | Proof of work
(プルーフオブワーク) |
特徴的な技術 | X11 |
主な特徴は次のふたつ。
・取引の処理が速い
上から順に解説したいと思います。
①匿名性
たとえば、田中さんが1DASHを送金したとすると、取引の処理がコンピュータ上に記録されますが、外からみると、田中さんの個人名はわからないようになっています。
これは、「ダークセンド」という仕組みを使っているからです。
どんな仕組みかというと、わかりやすいイメージで説明します。
記録上、「田中さん」が送った、あるいは、IDナンバー「1256458」が送った→「Xさんが」送ったに変換します。
こうすれば名前がわからなくなりますね。
つまり、名前がわからないように、個人名の部分を抽象化してるんです。
具体的には複数の取引データを1パックにして記録などの処理を行います。パックの中身からは個人を特定できないようにします。
匿名性には問題点もあればメリットもあります、のちほど触れますね。
②迅速な処理
二つ目の特徴について。
DASH(ダッシュ)は送金の処理が速いです。
数秒で送金などの処理が完了すると言われています。
あのビットコインでは、経験がある方もいらっしゃるかと思いますが、数10分、遅くて1時間超えたりしますから、いかに速いかわかりますね。
これは、「インスタントセンド」という仕組みを使っているからです。
わかりやすいイメージで説明します。
さきほど、記録がどうとか処理がどうとか言いましたが、それはコンピュータがやっています。
そして、だいたいの仮想通貨がそうですが、ある特定の機関のコンピュータがその処理をやっているわけではありません。(中央機関がないと言われます)
あっちこっちに散らばった私たち個人(ほぼマイナーさん)などのコンピュータがやってるんですね。(分散型ネットワークなどといいます)
ここで、上の「インスタントセンド」ですけど、マスターノードといって特定のコンピュータに処理をまかせます。つまり処理をする引き受け役を決めるんですね。
これにより、迅速な処理が可能になるんです。
逆に言えば、処理役があらかじめ決まってないと、処理するをする人が早く出てこなければ、出てくるまで待たないといけないので時間がかかってしまいます。
ダッシュの使い道や将来性
#DASHDrink Vending Machine is making a return to the #D10e conferencehttps://t.co/v9mp05tXCb#Dash #DigitalCash pic.twitter.com/X430kyzwWr
— DASH (@Dashpay) June 18, 2016
アメリカでは、ダッシュでジュースが買える自販が登場。
ジュースを買うとき、自販に書かれている送金アドレスというのがあって、そこにダッシュを送金すればOK。
ほかにも、ギフトカードを売っている「ビットカート(BitCart)」という会社とDASHの関連団体が提携していて、
Amazon(アマゾン)のギフトカードを15パーセント割引で購入することが可能となってます。
使い道が増えてくれば、ダッシュの価値も上がっていくでしょう。
ダッシュの特徴のところで触れた匿名性についても、たとえば、匿名をいいことに、麻薬の密売の手段として使われるんじゃないかとか言われていますが、
一方でこんなメリットも考えられます。
日本では昔から、匿名で事業に出資したいという要望から、匿名組合なるものがありました。
たとえば、お医者さんや経営者、大学の先生など何人かが集まって、出資をしてラブホテルを経営する、ただお互いの素性はわからないようにする仕組み(契約)です。
もちろん、悪いことに使われるのではなくて、法律にも規定されている契約です。
これはほんの一例になりますが、こういったこともダッシュの匿名性を利用して行うことができますね。
現に匿名で出資したいというニーズが社会には存在してますからね。
それと、ダッシュの特徴の二番目、取引スピードが数秒で完了しまう速さ。
これは、かなりの強みになってきますね。やっぱり処理が遅いと、使う側にとっても都合が悪い・・。
ダッシュの技術をほかの仮想通貨に応用されたり、企業が採用したりする可能性は大いに考えられますね。
ダッシュのチャートと価格推移
最近のチャートになります(CoinGeckoのサイトからのもの)
チャートには載っていませんけど、取引当初の価格が30円ほど。この記事を書いているのが2018年1月14日。
現在、約120000円。
価値が4000倍になりました。
チャートをみると、去年(2017年11月1日)から急な値上がりのカーブがあります。このころ、価格が31000円ほどです。
一カ月後の12月1日には90000円ちょっとになります。約3倍の値上がりです。
そこから、さらに高騰して12月20日には約170000円、さらに約2倍上がってます。
ちなみに以前にも何度か急騰の場面は見られました、投資家にとっては好材料ともいえるニュースが流れたからです。
(たとえば、仮想通貨が使えるATMなどを提供している大手のLamassu社との業務提携のニュース)
さらに11月初めには、大手取引所Huobi(本拠はシンガポール)に上場しました。
昨年年末の大きな値上がりは、仮想通貨バブルと世間でも騒がれましたが、取引がかなり活発化したこと、良いニュースなど好材料が揃ったことによるものが大きいと考えられます。
ダッシュが買える取引所
海外ではかなりダッシュを扱っている取引所がありますが、国内ではコインチェックがあります。
スマホのアプリで取引ができますし、日本円から直接購入することが可能となっており、おすすめです。
入金の方法も銀行振込(現時点でりそな、住信SBIのふたつが振込先)から、コンビニなどで即座に入金できるシステムなどいろいろ用意されてます。
ただし、コインチェックさんが定めた金額での売り買いになりますので、やや取引価格よりも高い金額での購入となります。
売るときは逆に低めに価格が設定されます。たとえば、チャートなどで現在価格が100円とした場合、購入時、105円などと少し高めの購入金額が提示されます。
コインチェックはこちら▼
まとめ
- 時価総額ランキング12位、人気の通貨である
- ダークセンドにより、匿名性を実現した
- インスタントセンドにより、取引を数秒で行えるようにした
- 使い道の幅が広がってきている、大企業もダッシュに注目
- 価格は右肩上がりで4000倍上昇した(2018年1月時点での計算です)
- 国内ではコインチェックで取り扱いあり
さて、ダッシュについては、高い匿名性を実現していて、送金した人、受け取った人を外部から特定することは相当困難です。
ここはダッシュの大きな特徴になります。応用次第では面白いことができそうです(もちろん悪いことではなくてですね。。)
また、大企業との業務提携のニュースもあったように、今後は取引の速さを生かして、使い道が広がっていくのを期待しています。
アクセスしていただきましてありがとうございました。
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