USDT=テザー(Tether)についてです。
USDTは海外の取引所でよく見かけます。
USD(USドル)と勘違いされることもありますが、ドルではありませんし、ビットコインのような仮想通貨とも少し違います。
これから、USDTとは何なのか、使ったほうがいいのか、特徴・メリットなどを、Tether社のサイトも参考にしながら、説明します。
Contents
USDT(テザー)とはドルに連動したトークン|特徴
USDTはブロックチェーン上に存在するトークン。
トークンは簡単にいうと、発行元がいるデジタル資産(暗号化されたデータ)。
このページを作っている時点は2018年8月の終わりですが、
ここ最近もBTC(ビットコイン)1枚の値段は、
4日間で4万円くらい上昇しました。
1週間で1割以上、上昇または下降することも珍しくありません。
まさにビットコインなどは値動きが激しいですが、テザーは“激しくない=安定”してます。
チャートを見ると価格はほぼ横ばい▼
このように、テザーは価格が安定しているというところがまずはポイントです。
ドルは日本円で今110円くらいですが、そんなに変動はせず、したがってドルの価値と連動するUSDTもほぼ変動しません。
ドルと日本円も交換できる関係にありますので、USDTは日本円での価値もほぼ一定の状態ということができます。
USDTは価値を固定しておくという意味でペッグ通貨とも言われます。
USDT(テザー)の情報
名称 | USDT (USD(USドル)➕Tether) |
発行元 | Tether Limited |
公開 | 2015年 |
時価総額 | 8位 |
アルゴリズム | Proof of reserves |
USDTを作っているのは、Tether Limitedという法人です。(以下、Tether社とします)
Tether社がUSDTの管理(発行など)をしています。
USDT(テザー)の便利なところ
Tether社のサイトにも書いてありますが、テザーの役目はこれ▼
特に、ボラティリティが激しいときはUSDTの出番がきます。
テザーのポイントは価格の安定(上下の幅が小さい)でした。
例えば買ったビットコインやアルトコインが値上がりしたとします。
そのまま持ち続けないで、儲けを出したいと考えたとすると、売ることになります。
海外の取引所で売ろうとすると、売って日本円に換金できないので、ビットコインやUSDTなどに変えることになります。
日本円にすると10万円の儲けが出ていたとして、ビットコインの価値がその後10万円下がったら、儲けが無くなってしまいます。
このとき、ビットコインではなくUSDTに換金すれば、円に換金するのと同じように価値の変動がほぼないので、儲け分をほぼそのまま確定させておくことができます。
もちろん売って円に直接変えようと思ったら、海外から国内の取引所に仮想通貨を送金して、
国内で売れば利益確定(利確)できます。
また、逆にビットコインを使って仮想通貨を買おうというケースでは、ビットコインが急に値下がりして、値下がり前だったらもっと多くの枚数の仮想通貨を買えたのに、ビットコインで持っていたばかりに、値下がり後、買える枚数が減るということも考えられます。
この場合でもUSDTを持っていれば、急な値下がりの影響をあまり受けないことが多いので、価値を保っておくことができます。
USDT(テザー)を扱う仮想通貨取引所(交換所)
取引所は世界中にたくさんあり、テザーを扱う取引所をざっと挙げただけでも、けっこうあります。
例えばビットマート(Bitmart)のアプリを開くとテザーを取り扱っていることがわかります▼
日本人が登録できるところでメリットの大きいものとして、
Binanceは取引量で世界トップクラスの人気取引所、手数料が安い(0.1%)ことでも知られていますし、
Bitmartは、もっと手数料(0.05%)が安いですね。
国内では、頻繁に取引をすると確実に手数料が高くなるところ(bitFlyerなどの販売所)もありますので、比べてみたらお得なのは間違いないです。
販売所だと10万円くらいの1回の取引で1000円以上の手数料がかかることがあります。
上に挙げた取引所のうち手数料の安いところをピックアップします▽



USDT(テザー)の使い方・買い方
テザーの使い方としては、ほかの仮想通貨と交換が可能。
上で例に出した取引所をのぞいてみると、USDTとペアになっている仮想通貨はたくさんあります。
ペアになっているといういことは、USDTで仮想通貨が買える、仮想通貨を売ってUSDTと交換できるとうことです。
今でいうと、
USDTの価格は約1ドル、日本円で約110円ちょっとです。
(引用:CoinMarketCap)
USDTの買い方は簡単で、
ビットコインと同じように他の仮想通貨をUSDTに交換することができます。
つまり取引所での売買取引で買うのが一般的です。
あるいは取引所で仮想通貨を売ってUSDTにすることが可能です。
下のような良くない噂もありますが、
USDTを使い価格変動のリスクを抑えることは可能と言えますね。
USDT(テザー)に対する噂やリスク
テザーについては、価格操作に使われるという噂もありました。
真実かどうかはわからないのですが、
噂の内容を大まかにまとめてみると、
- テザー社が大量にUSDTを発行し、それでビットコインを買い支え、価格を釣り上げている
ほかにも、
- とある海外の取引所がUSDTによる価格操作に関係しているのではないか
などです。
テザーは、USDTを基本、自由に発行できるのですが、その代わりUSドルを保有していて、保有している額が発行額を裏付けています。
ドルがUSDT発行の担保になっているという言い方がされますね。
こういった噂があると、USDTを発行した分のUSドルをちゃんと保有しているのかと、疑問に思う人がでてくるのも無理はないですよね。
そんな中、USDTの代わりというワケではないですが、
TUSDというUSドルと同じく連動したトークンが最近では出てきました。
TUSD=True USD
Trueの意味は、本当のとか真実のという意味です。
USDTと規格は違いますが、ほぼ同じような仕組みを採用。
先ほど紹介したBinanceでも取り扱いがありますよ。
ちなみにUSDTでTUSDを買うことが可能です。
まとめ
テザーに対する疑念は消えてはいないものの、現状は資産の価値を減らさないための防御策としては便利です。
ただ、去年2017年の11月にはTether社のウォレットがハッキング被害にあいましたし、最悪のケース、無価値になってしまう可能性もないとは言い切れないので、
リスクも考えておかないといけませんが、うまくテザーを使いこなせば、利便性(資産をなるべく減らさない)はあります。
- USDTは、USD Tetherの略で、Tether社によって作られ、管理されている
- USDTは単にテザーと呼ばれることが多い
- USDTは価格を安定させているので、ボラティリティが小さい
- 価格の安定したUSDTを使えば利益がボラティリティによって影響を受けるのを防ぐことができる
- USDTについてはハッキング被害(Tether社の金庫)、価格操作に使われるなど良くない噂・ニュースが過去にあった
- USDTはバイナンスなどの有名な海外の取引所で買える・使える
- Binance(バイナンス)・・日本人にも評判がいい取引所。取引量や銘柄数の多さは世界トップクラス
- Bitmart(ビットマート)・・取引手数料が0.05%と業界最安の水準!2018年にできた新しい取引所
- FCoin(エフコイン)・・取引所トークンの『FT』を持っていると取引所の収益がもらえるお得な取引所、価値の高いアルトコインの取り扱いもあり、今後も期待できる取引所
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